Jewel Honey
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「さー、着いたぜ。いって来い。おらっ!!」
背中を思いっきり押されれば前のめりになる身体
ヤバい、目隠ししてるから受け身がとれない!!
仕方なく痛みに堪えようと目を強く閉じるがいつまでたっても痛みは来ない
って言うかむしろ柔らかい感触・・・
それでいて最近慣れ親しんだ感触がするのは気のせいでいて欲しい
「くくっ、こりゃ何のプレイだよ」
しゅるり、と布が取り払われ眩しい光が入ってきたと思ったら
パンッ、パンッ、パンッ
「「「改めてハートへようこそ、リオ!!」」」
あちらこちらから聞こえるクラッカーの音とハートのクルー達の声
「えっ、えっ、一体なに・・・!?」
「お前の歓迎会を改めてしたいそうだ。ロブスター達直々の願いだ」
ふと頭上からした声に振り向いて見れば、至近距離にトラファルガーさんの顔
「うきゃっ!?歓迎会っ?ってかこの体制なに!!」
今の体制、私が足を組んでいるトラファルガーさんのその足の上に跨がりトラファルガーさんは私の腰をエロい手つきで持っていた
一気に色んなことがありすぎて訳がわかんない
周りを確認すれば笑顔のクルーたち
「え、だって歓迎会はもう・・・」
「あれは建前だ。今からやるのはおれたちの心からのお前への感謝だ。改めて、ハートの海賊団の仲間になってくれてありがとうリオ」
頭を撫でてくるロブスターさん
仲間・・・?
「私、仲間じゃないよ・・・」
「どうして?」
ベポが前屈みになって私と向かい合う形をとる
「だって、私はフロート海賊団だし」
「でも、今はハートのクルーだろ?」
ニイと笑うシャチさん
「っ、だけど、私は期間限定でいつここから消えるかわかんないし・・・」
「限定と言う言葉には不思議と魅力を感じるな」
ふっと笑うペンギンさん
「っ、でも!!」
「うるせえよ、何ごちゃごちゃ言ってやがる。"だって""でも"そんなこと考えたらきりがない。お前はどっちなんだよ。仲間になりたいのか、リオ?」
モスグリーンの瞳に私が映しだされる
ハートの海賊団の仲間?
そんなの・・・
「入りたいに決まってるじゃん!!」
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