Jewel Honey
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トラファルガーさんの部屋、もとい私の部屋に帰りシャワーを浴び終わると早速殴られた頬の処置が始まった
といってもただ氷をあてて冷やしているだけだが・・・
「まあ冷やしてればその内治るだろ。他にどっか痛いとこあるか」
「痛いってほどじゃないけど口切った」
ベッドに座る私を見下ろすトラファルガーさんははあと溜息をついた
「十分怪我してるじゃねーか。・・・見せてみろ」
口を開け、この辺と指差す
「ああ、確かに血でてるな。さて・・・」
どうしたものかと考えるトラファルガーさん、そしていきなり悪戯を思いついた子供のようにニヤリと悪い笑みを浮かべた
あっれー、嫌な予感しかしないよ
「あはは、やっぱ口良いや。その内治るだろうし」
ずざっと後ろに座ったまま後退するがトラファルガーさんはベッドに膝を付き私との距離を詰めて顔をぐいっと近づけてきた
「リオ、生憎今口内の止血の塗り薬を切らしてるんだ」
「へ、へー、じゃあいいよ、トラファルガーさんなめときゃ治るから」
だから色気撒き散らして近づかないで!!
トラファルガーさんはそうかとニヤリと笑い、次の瞬間
「んう!?」
唇を重ねて来た、だけならよかったんだけど(いや、よくないけど)あろうことか私の一瞬の隙をついて舌を入れてきた
まあ所謂、でぃーぷきすってやつだ
「んん・・・、や・・・め・・んあっ、ふっ・・・んんっ・・・」
能力を使おうとするが、キスなんてされながらじゃあんまり集中できなくて上手く動かせない
昨日は無理矢理近くの花瓶の中身を動かしたけど、生憎今は近くに液体物はなかった
ちえ、確信犯でしょこの人・・・っ
「んむっ・・・、あっ・・・ん・・・」
「はっ、・・・そんなエロい顔、するな」
止められなくなるとモスグリーンの瞳に見つめられれば胸がドキンと高鳴る
つぅー、この人本当に色気ありすぎ!!
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