Jewel Honey
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早朝、まだ少し赤らんでいる私の頬のままトラファルガーさんのトコになんて行けるわけがなく、仕方なく一番治癒力が高まる海へと身を投げ出した
ばしゃり
身体が海に飲み込まれ、私も海の一部となる
海はすごく安心した
嫌なことも悲しいこともすべてを受け入れ清算してくれる
だから私は海が大好きで、能力を知ったときはとても喜んだ
「気持ちいい・・・」
海の中でも話すことができるのも私の能力の一つだ
自然系ではなく超人系であるがため私は液体にはなれないけどこうして液体の中で呼吸をすることは出来る
「早く帰りたい・・・。みんなに、仲間に会いたいよ・・・」
堪えていた涙が流れては消えた
今まで泣かなかったのは淋しくなかったわけじゃない
単に他人に弱みなんて見せれなくて泣かなかっただけで堪えていただけだった
「クロウ、ライト、レモン、ヒドラっ・・・!!」
自分の仲間を思い出せば不安が渦巻いてくる
彼らは無事なんだろうとか、
私はまた何も守れず、大切な者たちが殺されるのを見ているだけしかできないんじゃないかとか、
もう取り留めのないことが頭にうかんでは消えてくれない
「淋しいなあ・・・っ!!」
私のいるべき場所に帰りたい
ハートの海賊団には殴ってきた男だけではなくもっと多くの奴らが私の存在を疎んでいる
私の居場所なんてない、そう改めて実感させられる
「−・・・っ、・・・っ!!」
不意に海の上から何やら声のようなものがする
「・・・リオっ!!」
よく耳を傾けてみるとそれは私の名前だった
潜っていた海から顔を出し、呼ばれるがまま声の方へ歩み寄ってみた
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