Jewel Honey

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・・・。




「はいっ!!??いやいやいや、トラファルガーさんは男で私は女でしょ。そーゆうのはまずいって!!」




「ほお、何がまずいんだ・・・?」




捕まれていた腕を壁に押し付けられ、ニヤリと笑った顔を近づけられる




「何って、・・・うわっ、近い近い近いっ!!!」




片腕で必死に迫り来るトラファルガーさんの胸を押すがびくともしない




くそう、こんなことなら筋力つけとくんだった!!




じたばたと暴れていると、私の首に顔を埋めてくくっと笑った



っ、くすぐったい・・・




「そんなに抵抗するな。虐めたくなる」




「っ、トラファルガーさんのドS!!」




「そんなに褒めるなよ」




尚もくくっと笑っているトラファルガーさん



なんだかだんだん抵抗するのが面倒臭くなってきた・・・



「眠い・・・。もーいいや。トラファルガーさんとこで寝る」




どいてと肩を押せば、意外と素直にどいてくれたトラファルガーさん



その表情は何故か満足げだ




「始めっからそう言えよ。今日からここがお前の部屋だ、好きにくつろいでくれて構わない」




「んー・・・あり、がと。」



抑えていた睡魔が襲ってきてはもう横になるしかない



そしてそのままベッドに倒れ込み眠りに着いた




トラファルガーさんは私を見て笑うと、また元いた椅子に座り本を読み始めた
















夕日が窓から差し込み眠りから覚めた



ふと隣を見ると椅子に仏頂面で眠るトラファルガーさんの姿



それにくすりと笑う




「風邪引いちゃうよ、トラファルガーさん・・・」



そして自分にかかっていた毛布をかけてやると、部屋から出た




教会に行こうと船から降りようとすると不意に呼ばれた名前



振り返ればそこには可愛らしいつなぎの白熊の姿




「どうしたの、ベポ?」




「暇だから声かけただけ。どこ行くの」




「散歩がてら教会に行こうと思って」




「そーなんだ。あ、ログが溜まるの明日だから必要なものがあったら今のうちに買っちゃったほうがいいよ」




明日か・・・、




「うん、ありがとう。でも大丈夫。昨日トラファルガーさんに一杯買って貰っちゃったからもういらない」




私がそう言うとベポは不思議そうな顔をした




「キャプテンに・・・?おれ、キャプテンが女にものを上げてるなんて見たことない。きっとリオは特別なんだね。・・・その服もキャプテンが?」



昨日買って貰ったラフな青い袖つきのワンピースを指さすベポ




「うん、なんか選んでくれた」



「それ、すっごく似合ってる!!かわいいよリオ」



ベポに頭をぽんぽんと撫でられた



あー、ナイスもふもふ・・・



「ありがとう、ベポ。じゃあ私行くね」




甲板から飛び降りベポに元気よく手を振り、教会への道を歩き始めた





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