Jewel Honey
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「ねえねえ、お医者さん。ちょっと運動してもいい?」
「過度の運動じゃないなら少しぐらい許してやる。なんの運動を『ザバーンッ』っは!?」
トラファルガーさんの言葉の途中で私は海に飛び込んだ
冷たい水は久しぶりの感覚でとても気持ちいい
海の中にもぐれば小さな自分がバカらしく感じ、元気が出て来る
「おい、リオっ!!」
上から聞こえるトラファルガーさんの声
「ぷはっ、・・・どうしたのトラファルガーさん」
海の中から首をだしてにこりと笑う
「お前、能力者じゃねえのか・・・」
能力者・・・
「能力者だよ、もちろん。でも私の食べた悪魔の実は他の実とは少し違ってアブノーマルな部分があってさ。海に嫌われず、むしろ愛されるんだ。面白いでしょ?」
ふよふよと自分の周りにいくつもの水の固まりを作る
「私の食べた実はスイスイの実。名前の通り液体を操れるの、・・・こんな風に」
人差し指を立てその上に球体状の水を纏わせる
トラファルガーさんはその様子を興味深そうに見ていた
「海に愛される、だから海子(みこ)か」
「そーゆうこと。トラファルガーさんもどう?楽しいよ」
手で招く真似をするが、トラファルガーさんは遠慮しておくとため息をついた
「ああ、能力者なんだっけ。・・・じゃあ私も傷が開かない内に上がろーっと」
よっと言う掛け声と共に水面を蹴り、甲板へと着地する
「ほらよ」
トラファルガーさんに投げ渡されたのはどこからだしたのであろうかわからない白いバスタオル
「ありがとー」
そのバスタオルでわしゃわしゃと髪を拭いた
「ったく、見事に包帯濡らしやがって・・・」
右足首と左腕それとお腹に巻き付けられた包帯がぐっしょりとしていた
ああ、外すの忘れてた
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