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「久々の陸上ーーっ!海もいいけど、やっぱたまには足をつけて歩きたいもんだよね〜」



半月ぶりの陸上に、やや興奮気味に手を伸ばす



「ははっ、元気だなリオ!」



「そういうシャチさんだってすごく喜んでるじゃん」



私がそう言えばまあなと笑うシャチさん



「あれ、ところで船長は?」



「ねぼすけさんならまだ夢心地なんじゃない?一応、到着したことは言っといたんだけど・・・、」



「ロー、島に着いたよ?」



「んー・・・・・・」




「ごろんって一回寝返りうつなりそれっきり・・・」



昨日の夜、おそくまで医学書読んでたし仕方ないっちゃ仕方ないけど・・・



「はあ、早く上陸許可が欲しいな。せっかく久々の島だし・・・」



はあと溜息をつくシャチさん



「ああ、それなら勝手にして良いってローが言ってたよ。なんかあらかじめペンギンさんとこの島のこと調べてたみたいでさ。比較的安全な町だから着き次第、各自自由にして構わないって」



「マジかよ!!じゃあ早速行くか!」



浮足立つシャチさんにくすりと笑った



「私も着いてってもいい?どうせ、ローが起きるのは日が沈んでからだと思うし、一人で町探索もつまらないから」



私の言葉にもちろん良いぜ!と頷くシャチさん



「じゃあ、おれ、仲間に上陸するって伝えてくる。ついでにベポとペンギンも誘ってくるぜ」



そう言って走りさるシャチさんの背中に手を振ると、船のマストに目を向けた



「君はどうする、クロウ?」



「見張り番が必要でしょうし、また後日ゆっくり・・・」



にこりと優雅に笑うクロウに私もそっかと頷いて笑う



「安全とは言え、気をつけて下さいね。貴女は昔から厄介事に巻き込まれやすいんですから」



「はいはい、分かってるよ」



クロウの言葉を適当に流した



後に私はこの事を後悔することになる。あのとき、クロウの言葉通りもっと私が気をつけていたら、と・・・



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