アルビノガール
□8時間目
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「アリア今日このあと暇か?久しぶりにゲーセン行こうぜ」
授業が終わり放課後になるとキッドとキラーが当然の如くやって来た
ちらっと隣の机を見れば5時間目から姿が見えない婚約者さんの椅子がぽつりと淋しそうに残っている
私はスカートの中に入った紙を握り、キッドと目を合わせた
「ごめん、このあと・・・、先生の手伝い、しなくちゃ・・・」
「・・・そうか。なら、待ってるか?」
キッドの言葉に顔を横に降る
「ううん、いい。雨、降りそうだし、・・・風邪、引かないうちに、さっさと帰ったほうがいいよ・・・」
ね?、と言えばキッドはそれ以上何も言わずに俯いた
・・・そういえば最近キッドの誘い断ってばっかだな
「キッド・・・、明日の土曜なら、あいてる。だから、遊びに行きたい」
「!!・・・そうか、ならお前の好きな動物園にでもいくか!!」
ぱあと顔を上げ上機嫌になったキッドに微笑み首を縦に降る
キッドのこう言う素直なところが好き、なんだよね・・・
「うん、じゃあ、また明日。・・・楽しみにしてる」
キッドとキラーに手を降り別れると、ポケットの中から折りたたんだ紙を取り出す
そこには
『放課後、屋上に来て下さい。話したいことがあります』
と言う匿名のメッセージ
まあ筆圧、筆跡からして女子だろうけど・・・
そしてタイミング的に考えてトラファルガーのファンからか・・・
はあ、とこれから起こるであろうことを想像し溜息をつきながら重い足取りで一歩一歩屋上への階段を登って行った
・・・ああ、面倒くさい
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