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「じゃあロー、私ヒドラたちを送ってくるから。先にオークション会場に行ってて?私もすぐに行くから」



「ああ、気をつけろよ・・・」



そう言ってローと別れたのが先刻前・・・



そんな私たちは今・・・、





「よお、姉ちゃん可愛い顔してんじゃねえか」


「おれらと一緒にあそぼーぜェ?」




ゲヒヒと気持ち悪い笑みを浮かべる男達4、5人に囲まれていた



ああ、もううざいなあ・・・



下手に戦って騒ぎを起こすのも嫌だし・・・



とりあえず何よりも面倒くさい



「はいはい、分かったから君達どいて?」



出した答えは至ってシンプル、無視だ



「っ、ふざけんな・・・!!」



「っきゃ!」



私とレモンの手首を掴んでくる男達、突然のことに驚いたレモンが小さく悲鳴を上げた



あ、こいつら死んだな・・・



「・・・ふざけているのは、どっちだ。今すぐその汚い手を退けろ。・・・それとも、溶かされたいか?」



怪しげな薬を取り出すヒドラ、その薬の一滴が地面にこぼれ落ちてはジュッとなんとも恐ろしい効果音を奏でた



はは、相変わらず仲間以外にはクソ厳しいな・・・



「あ、ひ、ヒィィイ!!!」



顔を青くしてどたどたと去っていく男達



「きゃあ、ヒドラってば睨む顔もス・テ・キ!」



「お前に怪我がなくてよかったよ」



「私の心配はゼロか、バカップルめ・・・」



「あ、あたしはリオちゃんに怪我がなくてよかったと思ってるよ!本当だよ!!」



ぎゅっと抱き着いてくるライト



やだ、なにこの子めちゃくちゃ可愛い・・・!



「もー、ライト大好き!!」



「本当!?トラファルガーよりも好き?」



「え゙・・・?」



キラキラした目で見てくるライト



「え、いや・・・。その、・・・」



「ライト、リオを困らせるのはやめなさい。」


「むうー・・・」




「むくれないの。ほら、目的地についたわ。ここが私の叔母の経営してる店よ」



レモンの声に頭を上げればそこには、



『シャッキー'sぼったくりBAR』



という大きな看板



「な、なんていうか・・・。正直な店、だね?」



「ふふっ、優しい人よ」



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