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ぽかぽかと太陽が照る見張り台の上でクロウの肩に頭を置きながら、うとうとしていると、とんとんと肩をつつかれた



かったるい瞼を開き、目を擦りながらつついた本人、クロウに顔を向ける



「んー、どうしたの?」



「見えてきましたよ、次の島・・・。新世界の入口が」



私の髪を撫でながら穏やかに微笑むクロウ



その言葉に眠気が吹っ飛んだ



「ほんと!?」



クロウから手渡された望遠鏡で目を覆えば、確かにあった島



「わあ・・・!!すっごいきれー!!あのきらきらしてるのがシャボン玉?」



「ええ、特殊な木の樹液から出来てるそうですね。そういえばリオはシャボン玉見るのは初めてでしたっけ?」



「うん、初めて!本当に綺麗。持って帰っちゃいたいけど、すぐ割れちゃうんでしょ?」



「ええ。ああでもあなたが毎日寝ないで能力を使い続けたなら、可能ですよ。樹液は液体ですし」



にこっと笑うクロウ



いやいやいや、"にこっ"じゃないよ



この腹黒野郎・・・



「ふふ。・・・それより船長殿に伝えて来なくていいのですか?」



あ、そういえば島が見えたらすぐに言いに行くよって約束してたっけ?



「あー、じゃあちょっとローのところに行ってくるね」



正直ちょっと機嫌が悪かったからあんまり近寄りたくないんだけど・・・



私は柵に手をかけ、そのままぴょんとジャンプした



ひゅるると風の音をBGMにすとっと華麗に着地



「うおっ!!いきなりビビらせんなよ!」



私が着地したのはどうやらシャチさんの目の前だったみたい



ごめんごめんと軽く謝って、見張り台からこちらを見てくるクロウに手を振り、私は自室へ足を進めた



・・・シャチさんに島のことを言わなかったのは、一番はじめにまずローに伝えたかったから



それに言わなくても時期にクロウが言うはず・・・




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