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「・・・。」


「・・・。」



目の前にいるのは自分より少し背の低い真っ黒な短髪美女



まつげが長く可愛らしい顔つきをしてはいるが、なんにせよ目つきが悪い


そして胸が小さい。



ジョリーロジャーのかかれた彼、お気に入りのパーカーはぶかぶかで・・・




・・・正真正銘、トラファルガー・ロー子がいた




そして私の身体を見れば、細マッチョなごつごつした身体にいつもより短い髪、そして伸びた背・・・



うん、男になってるね・・・




どうしてこうなったのか、話は数時間前に遡る



食堂で指輪のことをシャチさんやペンギンさんたちにからかわれていた私は、ヒドラから手渡されたコーヒーを苦笑いしながら飲んでいた



そして、いきなり後ろから手がにゅっと出てきたかと思うと私のコーヒーを奪った



奪った人物は言わずもがなローで、それを見たヒドラが少し驚いて、その後バツの悪そうな顔をして研究室に帰っていったのを覚えている



そして、部屋に帰り一息着いた瞬間身体が熱くなって・・・




冒頭部分のように気づいたら異性になっていたというわけだ




「ヒドラめ、趣味の悪いことしやがる・・・」



憎々しげに語るロー子、・・・だが、



なんかツンデレ美女にしか見えない・・・



「さっさとヒドラ探して打開策を聞く。行くぞ、リオ」



歩きだそうとするロー



その肩を慌てて私は引っ張った



「そんな格好でいったら襲われちゃうよ、ロー子ちゃん!!」



「誰がロー子だ!」



「ぎゃん!!」



頭をぽかりと殴られる



「おれが襲わせるわけねえだろ。・・・まあだがこの服だと歩き辛え、勝手に借りるぞ」



そう言って、私のクローゼットを漁るロー



・・・。私も借りよーっと



そうして、私もローのクローゼットを漁りはじめたのであった



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