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「またね、父様!」
「ああ・・・」
日がたつのは早いことで父様と会ってからもう3日たった
「・・・リオ、」
名前を呼ばれて振り返れば、頬を過ぎる何か
それを間一髪で避け、苦笑いをする
「ははっ、いきなり攻撃して来ないでよ父さ・・・、ってロー!!大丈夫!?」
そう私の顔をかすめた黒刀はあろうことか私の斜め後ろで傍観者を決め込んでいたローの鼻先2cmのところでピタリととまっていた
っていうか避ければいいのに・・・
剣に怯まずにいつも通り冷製に堂々としているなんてさすがロー、私も見習わなくちゃね
「(あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!危ねえ、本気で危ねえよ。この親父・・・!!)
・・・なんのつもりだ鷹の目屋」
「フッ、おれにお前を殺す気がないと判断したか。なかなか良い洞察眼を持っているようだな」
ただいきなり過ぎて避けれなかったのを親子揃って勘違いしているのなんて露知らず、私と父様のローに対する株はぐぃーんと上がっていた
「リオ、このまま順調に行けばもうすぐお前たちは新世界へ行くだろう。・・・これを持ってけ」
そう行って投げられたモノは3つのログポースがついたリストバンド
それをまじまじと見る私とロー
「父様、これは・・・?」
「新世界に入ったら必要になる。使い方は・・・、まあその内わかるだろう」
・・・絶対説明が面倒臭くて、はしょったな父様
「ああ、あとこれも持って行け」
そしてまた投げ渡されたのは今度はエターナルポース
?
「リフォネ島・・・?って、どこ?」
聞いたことがない島の名に首を傾げる
そんな私の様子に父様はフッと微笑むと私の頭を2度ぽんぽんと撫でた
「・・・その島は、ロズマリア島の王族が生まれ、そして眠る島。つまりお前の生まれた島であり、母親、サフィリアが眠る島でもある。航海ついでに墓参りでもしてこい」
!!
母様の、お墓・・・
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