アルビノガール

□16時間目
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「えん・・・、げき?」



「そう!!文化祭のメインであるクラス発表、ウチのクラスは演劇で勝負よ!!」



ロングホームルームの時間、学園祭実行委員であるナミちゃんは自分の机をバンッと叩き、クラスの注目を集める



ナミちゃんの言葉にざわつくクラス



「シャーラップ!!黙りなさい!!
いい、やるからには狙うは1番!!それっきゃないわ!」



生き生きと演説するナミちゃん



・・・。



「ナミちゃん、やる気まんまん、だね・・・。・・・。もしかして、賞金とかあるの・・・」



「あら!さすがアリア。わかってるわね!!一位のクラスには学食1ヶ月無料券が全員に配られるの」



学食の無料券という言葉に麦わら君は面白いくらいに反応した



「へえ・・・、んで何するんだ。その劇ってのはよ」



隣の席のトラファルガーが組んだ足を机に乗せ、ニヤリと笑う



「下手にマニアックなのをするより、ここはだれでも知ってる童話のほうがいいと思うの。だから、白雪姫!!」



白雪姫・・・。確か白馬にのった王子様がキスしてお姫様を蘇らせるアレか・・・



「よし、泥棒猫屋。王子はおれで姫がアリア、あとは適当に割り振っておけ」



「何バカなこと、言ってるの。冗談は、顔だけにして。それに、私、黒子役がいい・・・」



目立たないし、喋らないでいいし・・・



「トラファルガーの意見もアリアの意見も却下。

配役や照明係なんかは、・・・これで決めるわ!」



そうしてナミちゃんが見せてきたのは文字の書かれた割り箸の束




「くじ引きよ!・・・しかも男女一緒だから、王子を女子がやることもあれば姫を男子がやることがあるわ。
さあみんな、一連に並んで頂戴!!」




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