アルビノガール
□12時間目
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「キッド、キラー・・・。ごめん、待った・・・?」
今日は久しぶりにキッド達と一緒に登校
マンションの前に立っていた彼らに駆け寄れば笑顔で待ってねェと言われ頭をがしがしと撫でられた
「寝癖、ついてるぞ。そう急がなくてもいいものを。女の支度は長くて当たり前なんだ・・・」
寝癖をささっと直してくれるキラーににこりと微笑んだ時だった
「よぉ、マイハニー?」
突然、腰を抱き寄せられ顎をくいと片手で持ち上げられる
こんなことするのは一人しかいない・・・
「トラファルガー!!!手ェ出すなっつったろ!!ってかなんでお前がこのマンションから出て来たんだよ!!」
「おれがどこにいようとおれの勝手だ。違うか?」
「御託はいい!!さっさとアリアから手ぇどけろ」
二人の喧嘩が絶賛私を挟んで行われ、思わず溜息をついた
「どうしたんだ?元気ねぇならキスでもしてやろうか・・・」
は・・・?何言ってんだこの変態・・・
唖然としている間にも顔を近づけてくるトラファルガー
「ふざけんな!!」
そんなトラファルガーから私を無理矢理奪い返すキッド
うん、ありがとうキッド
「何するんだ、夫婦の朝の営みを台なしにして・・・。消されたいのかユースタス屋」
「夫婦じゃねぇだろ!!テメエの妄想にリアル世界のアリアを巻き込むんじゃねぇよ!!大体、テメエはアリアに興味ねぇんだろ!!」
「おれたちはいずれ夫婦になる。遅いか早いかの小さな誤差だ。アリアとおれは結ばれるべき星の下に生まれてるんだよ。アリアだって好きだと言ってくれているしな」
「んな星おれがぶっこわしてやる!!大体、アリアがんなこと言うはずねぇだろ!!なあアリアっ!!」
急に話を降られびっくりしたが、こくこくと首を縦に振った
「アリア・・・。忘れたのか、8年前のこと・・・」
悲しそうに目を俯かせるトラファルガー
8年前・・・?
「私はローが好きだよ!!」
・・・。
「あー・・・、ごめん、言ったね。好きって。8歳のとき、だけど・・・」
「聞いたか、ユースタス屋?」
「うぜえ!!大体ガキの頃の好きなんてノーカンだ!!」
「8歳だって立派な大人だ」
「なわけねぇだろ、アホかテメエ!!」
「やるのか・・・?」
バチバチと火花を散らす二人にまた溜息が一つ
隣のキラーもやれやれと言うようにその光景を見て同じことを思ったのか二人して顔を合わせ苦笑いした
「・・・先、行こっか?」
「そうだな、それがいいだろう」
そして私たちはキッドたちを置いて二人だけで登校した
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