アルビノガール

□2時間目
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「アリア、帰るぞ」



帰りのホームルームが終わり帰り支度をしていればキッドとキラーがやって来た



二人とも、支度早い・・・



待たせては悪いと思いせっせと鞄に配られた新しい教科書などをつめた



「アリア、焦らなくてもいい」



ぽんと頭をキラーに撫でられた



キラーに頭を撫でられるのは好きだ


目を閉じ猫のようにキラーの手に頭を擦りつければ、おいおいとおそらく仮面の下では苦笑いを浮かべていると思われるキラー



「だって、気持ちいい・・・」


ふふっと笑えば、キラーはそうかとまた頭を撫でてくれた



「へえ、お前でもそんな顔することあるんだな」



いきなり聞こえた隣の席の人の声



「どういう「トラファルガーっ!?なんでいやがる!!」・・・キッド、知り合い?」



私が反論しようとするとキッドがそれを遮るように声を荒げた



「知り合いと言われれば違うとは言えないな。
・・・というよりユースタス屋、お前こそこんな進学校に入れたな。裏口入学でもしたか?」



くくっ、と挑発するような態度をとるトラファルガー



「ふざけんな、テメエじゃねえんだ。んなことするか」



「くくっ、おれはお前と違って頭は良いんだぜ。そんなことしなくても余裕で入れる」



「ちっ、いちいちカンにさわ「キッド、支度できた」いきなりだなおい!!・・・まあいい帰るぞ」



キッド達が言い合いをしている間に私は帰り支度が終わり、それを告げるべくキッドのセーターの裾を引っ張ればキッドは溜息をつきながらも笑った



「トラファルガー、アリアになんかしたらぶっ潰すからな」



「そりゃ面白い冗談だ。そんな十人並みの女別にどうでもいいが、お前がそんなに大事に囲っている女なら多少の興味があるな・・・」



キッドの睨みにも全く屈さず飄々としているトラファルガー



その目には私が映っていて、なんだかそれが嫌でキラーの後ろに隠れた




「そんな興味本意でコイツに近づくな。テメエみたいな奴が軽々しく近づいていい女じゃねえんだよ」


「へえ、そんなに言われると逆に欲しくなるな。くくっ、そう睨むなユースタス屋。・・・一つ言っておくアリアはすぐにおれのもんになる」



尚もくくっ、と笑うトラファルガー



「テメエ、どうい「いい、キッド・・・」は、なんだよアリア」




「相手にするだけ、無駄。この人、キッドの反応見て、面白がってる、だけ。・・・さっさと、帰ろ」



「アリアの言う通りだ。つまらない言い争いをしてないで帰るぞキッド」


私とキラーに言われてはキッドは反論出来ず、分かったよと渋々了解した



トラファルガーに舌打ちをして踵を返すキッド



私はそれに続こうとしたが、"あっ"と思い出してくるりとトラファルガーに向き直る




「私は、あなたのものにはならない・・・。そもそも、私、ものじゃない、から・・・」



そう言い残し、キッドとキラーの背中を追った




後ろからはくくくと楽しそうな声がしたが聞こえない振りをしてキッドの服の裾を掴んだ





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