アルビノガール

□1時間目
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―新世界学園高校




ここでは新一年を迎える入学式が行われていた




入学生の一人であるアリアはパイプ椅子にちょこんと座り、長い校長の話を面倒臭がりながらもきちんと聞いていた




ふと隣を見ると、腕と足を組んで仏頂面で目を閉じている端から見たら完璧近寄り難いヤンキーのような学友の姿




その様子にアリアはクスリと笑うと軽くでこぴんを食らわせた




その姿に彼女のもう片方の隣にいた隣のクラスの男の子がサーッと青い顔をした




はじかれた男はムッと眉間にシワを寄せて片手で額を抑えかすかな痛みの原因であるアリアを見据えた




「おはよう、キッド・・・」




「随分、手荒い起こし方じゃねえか、なあアリアちゃんよお」




その言葉に、アリアがふわっと笑えばキッドもつられて口角をあげる




アリアの隣で肝を冷やしていた少年は、キッドの振る舞いに少々驚き毒気を抜かれていた




「キッド、寝ちゃだめ・・・」




「あ゙あ?あの馬鹿野郎が話長えせいだろ」




「校長先生を、馬鹿なんて言っちゃだめ・・・。ここの校長、なんか神々しいし、呪われちゃうよ・・・」




「違いない」




キッドの隣からひょっこりと顔を出したキラー




「キラーまで・・・、お前えら脅かすんじゃ「煩いぞ、そこの赤坊主!!」坊主じゃねえ!!」




キッドが反論しようとすると声が大きかったためセンゴク校長にマイク越しに怒られた




クスクスと起こる笑いにキッドは半ばキレかけた




その空気を察したのか笑う者は皆黙った




「だいたい、話してたのは俺だけじゃねえだろ」




なあ、キラーと話しかけるがキラーは我関せずと言った顔でキッドの言葉を無視した




続いて、アリアの顔を見たがアリアは顔を逸らし知らぬふりを決め込んだ





「手前ェら・・・、」




裏切ってんじゃねえよ!!!



「煩いぞ赤坊主!!」



「だから坊主じゃねぇって言ってんだろ大仏野郎!!」



「でも、声が大きい、のは確かだよね・・・」



「違いない」



「手前ェら・・・」





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