Jewel Honey

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「みんな、どうもごめんなさい!!!」




波風穏やかな港で、甲板に手をつき土下座をする少女が一人



・・・そう、私だ




そして目の前にはハートの船員とフロートのみんな




「リオちゃん!!頭が汚れちゃうよ・・・」



心配し駆け寄ってくるメイド服の可愛らしい少女ライト



ああ、本当に可愛い・・・




「顔上げろって、みんなお前の本当の気持ち分かったからもう怒ってないって。なあ、みんな」



シャチさんの言葉に頷くみんな




「っ、シャチさんごめんなさい!!私、シャチさんに酷いこと言ったし本気の覇気も当てちゃった・・・」




「気にしてねーよ、覇気はちょっと怖かったけどな」


「よく言う。3日間落ち込んだ男はどこのどいつだ」


「おい、ペンギン!!余計なこと言うなよ」



み、3日間・・・



「ごめんなさいいいっっ!!!」



「そんなに謝らなくても良いって・・・。おれより謝らなきゃいけない人がいるんじゃないか?」




ちらりと樽によっ掛かり優雅に足を組むローをシャチさんは見た



私は頷き、お礼を軽く言ってローに駆け寄った




「ロー、今回は本当にごめんなさい・・・。怪我、まだ治ってないよね・・・」



そっとローの胸を触る、服で隠してはあるがきっとまだ治っていないと思う




と、触れていた手首がパシリとローに捕まれた




「ロー・・・?」



「そうだな。このおれを傷つけるなんて高くつくぜ?」



ニヤリと口角を上げるロー



うう・・・、自業自得とは言えすごく良心が痛む




「だから、お前は一生かけて償え。ずっとおれの傍にいろ。・・・もう二度と離れるんじゃねーよ」



手首を引っ張られてはローの胸の中にダイブする




「っ!!

・・・うん。一生、傍にいさせてください」



あったかい・・・



久しぶりに感じるローの熱の心地良さに目を閉じる



彼はくくっと満足そうに笑うとぎゅっと抱きしめる手を強くした





「船長ー、いちゃつくんなら自室でお願いしますって・・・」



「リオちゃん!!そんな男なんかよりあたしを構って「はいはい。ライトは少し僕と飛行してましょうね」きゃっ、離せ!!」



ライトを抱き上げそのまま自身の羽を広げるクロウ



その光景にローと目を合わせて笑った





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