Jewel Honey
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「グララララ、久しく見ねえ顔じゃねえか。・・・何があったか知らねえがその様子じゃあ元気そうだな」
グララララと独特の笑い方をしながらぐびりと酒を飲むニューゲートさん
私達から少し離れたところではハートのクルーと白ひげ海賊団で宴をして盛り上がっていた
「久しぶり、ニューゲートさん。心配かけてごめんなさい。私はこのとーり元気だよ!!」
両腕を広げくるりと一つ回れば、またグララと笑うニューゲートさん
「そりゃあ良かった。エースには会ったか?あいつは一番お前のことを心配していたぞ」
遠くでトラファルガーさんやベポに絡みながら騒いでいるエースを見つめれば少しの罪悪感が沸いて来る
「好きだ、リオ。愛してる・・・」
トラファルガーさんと会う前、エースが去り際に必ずと言って良いほど残してった言葉
私はその言葉を聞く度に苦笑いして首を横に振り、エースの想いに答えられないでいた
それでもそんな私なんかに彼はひたむきな愛を向けてくれた
それは私がいなくなってからもずっと・・・
だけどやっぱり私はその思いに答えられない
・・・もうトラファルガーさんを愛してしまったから
ずきりという胸の痛みで顔を歪めた
「・・・リオ、お前好きな奴でも出来たか」
「うぇっ!?」
ニューゲートさんの突然の言葉に勢いよく頭をあげた
そんな私を見てかまたしても笑うニューゲートさん
「グララララ、今のお前の顔、鷹の目に恋したサフィリアによく似ていたからな」
相手は誰だ、なんて聞いてくるニューゲートさんにぼっと顔を赤く染める
なんか改めて口にだすのは恥ずかしい、しかも昔から私を可愛がってくれてる人に言うのなんて全裸で町を歩くぐらい恥ずかしい!!
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