Jewel Honey
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「キャプテン!!!2時の方向に海賊船が・・・」
トラファルガーさんと部屋でお茶会をしていると勢いよく開けられたドアから出てきたベポ
「へえ、襲撃してきそうか?」
トラファルガーさんがニヤリと笑う
「意外にトラファルガーさんて戦闘狂だよね。私も他人のこと言えないけど」
ずずとカップに口をつけて中身を飲む
「い、いや襲撃はしてこないと思うんだけど・・・」
「だけど?」
「も、モビー・ディック号なんだ!!」
え・・・?
モビー・ディックってことは・・・
「白ひげ屋か・・・」
「ニューゲートさんね」
「・・・知り合いか?」
トラファルガーさんが目を見開いて私を凝視した
「うん。母様の友人だったから、島によるたびに遊んで貰ったの」
グラララって笑いながらよく高い高いして貰ったなあ・・・
あの時は雲の上を突き抜けたっけ
・・・あのときの私よく笑っていられたな、いまやられたら確実に泣く!!
「会いたいか?」
まっすぐに見つめられる
「うん。挨拶くらいはしたいかな・・・。きっと私行方不明になってるから心配かけちゃってると思うし」
まあでも、
「トラファルガーさんが出るなって言うなら出ないよ」
ニコッと笑えば、トラファルガーさんも薄く笑う
そしてぽんぽんと頭をなでてくるトラファルガーさん
「白ひげ屋に会うのは少し気が引けるがお前の願いなら仕方ないな。行くぞ・・・」
手を繋がれ、そのまま引っ張られて甲板へと二人で行けば、そこには調度モビー・ディック号とすれ違っているところだった
甲板でそれを眺めているシャチさんやペンギンさんは目をガン開いてその様子を見ていた
私はニューゲートさんの船へ飛び移ろうと思ったときだった
「リオ、か・・・?」
すたりといきなり目の前に落ちて来た男
数ヶ月前にはよく見慣れていたその男
顔をあげたそいつは紛れも無い腐れ縁の幼なじみだった
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