Jewel Honey

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バンッと酒場の扉を勢いよく開けば見知った面々が女を侍らせ酒を飲んでいた



キョロキョロとトラファルガーさんを探すがどこにもいない



その時ちょうど一人で飲んでいるペンギンさんが目に入り、その隣に座った




「ああ、来たのか。何を飲む」



優しく微笑むペンギンさん




「ううん、いらない。ペンギンさんは女の人いらないの?」




「ん?ああ・・・、今日は気分じゃない。あまり好きじゃないんだ知らない奴に抱き着かれるの」




「ふーん。あ、そうだ!!トラファルガーさんの場所わかる?」




私がそう聞けばペンギンさんは言いにくいと言わんばかりに口をつぐんだ



あ、なんかもうその反応でどんなとこか分かった気がする




「知ってるのね。お願い、教えて。どうしてもやらなきゃいけないことがあるの」




「今じゃなきゃ駄目なのか?・・・せめて明日「ダメ!!!今じゃないと、意味がないの。思い立ったら吉日っていうでしょ。教えて!!」・・・そこまでの用事なら仕方ないな、この酒場を三時の方向にまっすぐ行ったところに一件の宿屋がある。船長はそこにいる」




誰と、までは言わないペンギンさん



私を傷つけないように配慮してくれたんだろう




「ありがとう!!じゃ、行ってきまーす!!」




笑って手をふって、酒場を後にした












ペンギンさんが言った通りの道をたどればいかにもって雰囲気の宿屋が一件あった




少し躊躇いがあったが意を決して私はその中に乗り込んだ




受付の男を見つけ、話かけた




「ねえ、ここにトラファルガー・ローって人来てるでしょ、どこにいるの?」




「申し訳ございません。お客様のプライバシーに関わるようなことは・・・」




頭を下げる店員、




・・・仕方ない、こうなったら



服に手をかけ胸の谷間を見せるように軽く破った




「ねえ、お願い。私・・・、トラファルガーさんに呼ばれているの、行かなかったら怒られちゃうわ。

ねえ教えて、素敵な店員さん?」




人差し指で店員の顎を軽く持ち上げ、出来るだけ艶やかな声で話す



あの人に色仕掛けなんて習った時は役に立たないって思ってたけど意外に役に立ったわ




「は、はひ、トラファルガー様は5号室に・・・」




目をハートにしてへなへなと座り込む店員は放って置いてずんずんと5号室に向かった





そして5号室を見つけると勢いよくそのドアを蹴り飛ばした




「しっつれーしまーす!!!」




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