Jewel Honey

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ざわざわと騒がしい声で目が覚めた




「よお、起きたか・・・」



頭を撫でてくるトラファルガーさんに思わず抱き着いた



「っ!!」



「もう怪我は大丈夫・・・?」



私の質問にああと答えて頭を優しく撫でてくる




「おれが気絶してた時にお前が助けてくれて、ガイルも倒しといてくれたんだってな。世話かけた」




そっと抱きしめ返してくるトラファルガーさんの言葉に首を横に降る



「世話だなんて思ってない。

ただ嫌だっただけよ。

あのクソ豚のせいであなたが死ぬと思ったら、クソ豚にあなたが馬鹿にされたら
・・・すごくムカついたの」



プクッと頬を膨らませる



トラファルガーさんはキョトンとしてたがやがてくくくっと笑った




「クソ豚って、お前意外に口悪いな・・・。まあとにかくありがとな」




よしよしと子供をあやすかのように扱われて、ムッとした




「ねえねえ一応聞いとくけど私っていくつに見える」



「ああ・・・?」



ジロジロと私を改めて良く見るトラファルガーさん




「16ってトコか?」



「それプラス4歳、私は20歳だよ!!」



「っ、はあ!?嘘だろ・・・」



「正真正銘の20歳だし。まあ母様も父様も童顔だから仕方ないかもだけど・・・」



父様なんてあれで41だからな・・・




「お前とおれ、そんなに変わらねえのか・・・」




考え込むような仕種をするトラファルガーさん



どうしたのと声をかければ口角を上げていやらしく笑った



うわ、嫌な予感・・・




「いやお前がガキだと思って今まで手を出さなかったが、20歳なら別に大丈夫だよな・・・?」



その言葉に、心底冷や汗が湧いた



ってか同意求められても困るし!!




「いや、それとこれとは話しが別で・・・」




わたわたとベッドで無駄に慌てる私はきっとはたから見たらさぞ滑稽だろう


トラファルガーさんもなんかすごい笑ってるし




あー、もう私ばっか馬鹿みたい!!





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