Jewel Honey
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目覚めると、みたことない景色が広がっていた
なんかみたことあるような下半分がダルメシアン柄の布団が私にかけられていた
「起きたか」
不意に聞こえた声に振り向けばベッドの隣にある椅子に腰かけ本を読む不健康そうなイケメンさんの姿
寝起きでぼーっとする身体だったが、昨日のことを思い出すと嫌でも目が覚めた
な、なんか気まずい・・・
「お、おはよう、トラファルガーさん。ところでここどこ・・・?」
意を決して聞いてみたらトラファルガーさんは一言、おれの部屋と応えた
「ああー、そっかトラファルガーさんのへ・・・やっ?・・・なんで?」
「甲板にお前が倒れてるのが見えたからな。・・・風邪引かれても困るからとりあえずおれの部屋に運んで置いた」
運んで置いた・・・?
私を・・・?
「それは、寝てる私に触れたってことだよね・・・?」
「ああ、だがなんだ?言って置くが何もしてねえぞ・・・」
「あ、いや。それは分かってるんだけど・・・」
この間といいなんで私起きなかったんだろ
あの人でもない、仲間でもない、幼なじみのエースでもない・・・会って一週間もたたないこの人に対して警戒心を持たなかった・・・?
私は自分で言うのもアレだがなかなか警戒心が強い、だから知らない奴が私の半径2mに入ったり殺気立ったりしていたら寝てたとしても嫌でも起きる(気絶した時以外)、なのにこの人は私に触れれた・・・
「平和ボケしたかな・・・」
最近、"お仕事"してないし・・・
「なんの話だ」
トラファルガーさんの言葉に軽くなんでもなーいと答えると、立ち上がり出て行こうとすると何故か腕を捕まれた
「え、えっと・・・。どしたの?」
「どこへ行く」
へ・・・?
いや、どこに行くって言われても
「ここにいてもアレだから医務室に戻ってもう一眠りしようかなって・・・」
トラファルガーさんは少しムッとした
え、なんでなんでっ?
「寝るなら此処でも出来る。此処で寝てろ」
・・・はい?
「いや、でも邪魔でしょ。私がいたらトラファルガーさん寝れないし」
「生憎おれは昼に寝ない。それに医務室はいざと言うときに備えて使えないと困るから空けろ」
まあ確かに・・・
「あれそうなると私どこで生活すればいいんだろ、甲板?」
「そんなところに寝かせられねーよ。言ったろ、此処で寝ろって」
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