Jewel Honey

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グランドライン




天候、波、風共に穏やかな海に浮かぶ船一隻


トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団だ




船員であるつなぎを着た白熊、ベポは看板で釣りをしていた



「おーい、釣れてるかー」



キャスケット帽を被った青年がベポに近付いてきた



「シャチ!!・・・それが全ぜっ!!??」




いきなりぐいぐいと引き始めた釣竿



「おっ、デケェじゃん、頑張れよベポ」



「分かっ、てる!!・・・アイアイーーイ!!!」




掛け声と共に獲物を釣り上げるベポ




獲物は弧を描いてベポ達のいる看板へドサリと音をたて落ちた





「「・・・・・・。」」




獲物を見た瞬間、一人と一匹は声を失った



そして次の瞬間、




「「うわあああああああっっっ!!!!!!!」」




船中に響く悲鳴を上げた





「どうしたっ!!敵襲かっ!!」


一番初めに来たのは船員、ペンギンだった



ペンギンは刀を片手に持ち臨戦対戦でやってきた




「ペンギン、どうしようコレ・・・」



ペンギンはベポの指したモノを見る



「こ、これはっ!!・・・可愛い!」



顔を赤らめるペンギン



「「そっちかよっ!!!!!」」




一匹と一人のツッコミが轟く




「おいおいジョークだ、ジョーク。・・・に、してもヤバいなこの子。取りあえず船長に・・・」




「おれがどうかしたか?」




ペンギンの後ろから突如した声




それはペンギンが求めていた人の声だった



「「船長良いところに!!!」」
「キャプテンどうしよう・・・」




熊と男2人に言い寄られはあとため息をつく船長ことトラファルガー・ロー



「どうしたんだってんだ、一体・・・って、なんだこりゃ」



ジロリと看板に落ちているもの訝しげに見るロー



それは少女でしかも可愛らしいと言う部類に入る子だった


ただそれ以上に目立つのは少女の服が真っ赤に染め上げられてることだった
鮮やかな赤では無くどす黒い紅が少女の白いワンピースを染め上げている


そして服は所々穴があいていたり切り裂かれていたりした


あと一歩間違えればこの少女は死んでいたと言っても過言ではないほど全身傷だらけで衰弱していた




「ごめん、キャプテン。おれが釣っちゃった」



ベポが申し訳なさそうに謝るとローは怪訝な顔をした後、また溜息を付き、




「・・・とにかく、手術室に運ぶぞ。息があるのが奇跡な位の怪我だ。・・・放置しとくと死ぬ」




少女を抱き、手術室に向かって行った



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