星降る夜の物語
□夜久月子
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その時…
『失礼します』
弓道場の扉がガラッと開き、見たことのない子が入ってきた。
制服のネクタイからすると、どうやら一年生のようだ。
宮地「月詠か、どうした?」
『龍先輩。誉先輩っています?』
宮地「今はいないが、少ししたら戻ってくるだろう。何なら中で待ってるか?」
『じゃぁ、待たせてもらいます』
そう言って入ってきたのは、私よりも背が少し大きいくらいで、凄く細身、男の子にも女の子にも見える中世的な顔立ちの子。
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