星降る夜の物語

□不知火一樹
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不知火side


俺は星月学園の生徒会長をしている。


今年入学してきた1年の中で生徒会メンバーとして目を付けたのは、「天羽翼」と「月詠真」。


天羽翼の方は話してすぐに了承を得た。

それどころか俺や颯斗のあだ名を付け呼んでくる始末…

好奇心旺盛で天真爛漫。

早速問題児になってくれている。



しかしだ。

月詠が手ごわい。

ここのところずっと勧誘してるのだが首を縦に振らない。

颯斗が俺を呼びに来ていつも終わる。


今日も今日とて断られ、颯斗と生徒会室に向かい椅子に座る。



不知火「はぁ・・・今日も駄目だったか…」

青空「もう1週間以上ですよね(笑)」

不知火「はぁ…」



いや、何と言うか手ごわすぎる…


青空「ていうか、最近月詠君の会長に対する態度がきつくなってませんか??」

不知火「そうなんだよなー・・・」


ちょっとずつ化けの皮が剥がれて来たと言うか…素が出てきたというか…


青空「嫌われたんじゃないんですか?(笑)」

不知火「うっ…」



そう…かもしれない…orz



青空「そもそも…なんで月詠君は頑なに断るんでしょうね?」

不知火「そうだな…」


天羽「真は淋しいんだ…」


青・不「「???」」



黙って俺たちのやりとりを聞いていた翼が言う。

自作のヘンテコなメカを抱え、俯き加減で呟いた翼。

月詠と翼は従兄弟で、きっと昔に何かあったのであろうが、今の呟きからでは理解できないし、何だか立ち入ってはいけないような気がした。



青空「月詠君は…話してくれるでしょうか?」

翼「た、ぶん……ぬいぬいも、そらそらも優しいから真も絶対、絶対話すと思うし…俺も、もう辛そうな真見たくない…」

不知火「そうか…」


俺が頭をなでてやると不安そうな顔で俺を見る翼。


不知火「大丈夫だ!月詠もきっと変わる。何がとは俺もよくわからんが、絶対だ」

天羽「…うん」


根拠のない俺の言葉に頷き笑顔を見せる翼。

それを微笑ましそうに見る颯斗。


青空「…まぁ月詠君が生徒会に入るとは限りませんけどね」

不知火「そ、そうだな・・・(汗)」

天羽「ぬははっ多分無理だぞー?」

不知火「うっ…そんな…orz」


とりあえず、俺はいつも通り月詠を勧誘し続けることにする。












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