星降る夜の物語

□七海哉太
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哉太side


今日は無性にイライラしていた。


何にイライラしてるのかも忘れたほど小さなことに苛ついていた。



こんな状態の自分が嫌で、ちょっと散歩でもして頭冷やすか…と、普段じゃ絶対に思わないことを思いながら出かけた。


普段だったら喧嘩とかして気分を晴らすが、最近アイツ等にとやかく言われるようになってからは極力控えようと努力はしている。

ただ、俺が避けたってあっちからやってくるときは仕方がない。



今日もそのパターンだっただけだ。








あてもなくフラフラと歩き回り、何に対して苛ついていたのか…というよりもイライラしていたことすら忘れて、そろそろ帰るかぁと思ったとき。



目の前からいかにもバカそうな…いや、まぁ、それらしー感じのやつ等が3人やってきた。

俺は別に気にした風も無くそのまま通り過ぎようとしたが、向こうがそれを許しちゃくれなかった。


俺の手前でわざわざ進路を変えてきたかと思うと、わざとらしく俺の肩にぶつかってきた。




男1「いってーな、どこ見て歩いてんだよ」

哉太「あぁ?てめぇが勝手に来ただけだろ」

男2「はぁ?テメェがよそ見してたからぶつかっちまったんだろ?慰謝料払ってくれるのかよ、慰謝料ー」

哉太「ふざけんな」

男3「テメェがふざけんなっつの。払えよ、慰謝料ー」



こいつ等の態度にだんだんムカついてきた。


人がせっかく気分転換したっていうのによぉ…!!




哉太「てめぇらふざけんじゃねぇぞ!
  



男1「上等だゴラァやってみろ!!




俺は思いっきり殴りかかった。

相手のやつ等も手やら足やら出してくる。


普通に考えれば多勢に無勢だったが、俺はお構いなしにとにかく殴りかかった。









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