頂き物

□よそよそしいのは恋の予感?
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†中2謙也と中1光
†白石目線



《テンション高くてどうしようもなくアホで…うっとおしくて…
関わるのでさえ疲れるから避けてしまいそうなほどの存在。》


それが財前光の忍足謙也に対する準レギュラーに入った頃の印象。


対しての忍足謙也の財前光の印象は


《後輩なのに生意気で毒舌で気があわない。でもすごく綺麗だと感じる人間。》


だった。





まぁ財前は準レギュラーに選ばれたばっかやし…一年やから当たり前なんやけど…

謙也もレギュラーに選ばれたばっかやし…

あまり接点がなかったのも事実やけど…

まぁお互いそう言いつつも次第に仲良くなっ
て、財前は嫌そうな態度をしつつも満更でも
なさそうやったし…

謙也やって自分から話しかけたり笑かしたり
するようになったし…



せやけど最近…

また二人の態度がよそよそしくなったように
感じる。



「なぁ謙也。」

「ん?」

「最近妙に財前とよそよそしない?」

「そうか…?」

「おん。なんかあったんか?」

「あ〜…あんな…なんかおかしいねん…」

「おかしいってなにがや…」

「財前のことがめっちゃ気になんねん!」

「はぁ?」

「なんや生意気なんは変わらへんねんけど…
それさえもなんや可愛く聞こえるし…笑った
顔とかめっちゃかわえぇし…。って!!ほん
まにオレおかしいねん!」



親友忍足謙也にまさかの恋の予感やんな…

本人気づいとらんのやからオレはなんも口出しせぇへんけど…

その後やっぱオレおかしい!とか騒いどる謙也をそれとなく受け流して財前のとこに向かった。

用件は謙也にした質問のことと同じや。









「財前。」

「部長?」

「ちょっと聞きたいことあんねん。」

「なんすか?」

「最近謙也とよそよそしないか?」

「い、いや、そないなことありませんわ…」


財前にしては珍しく言葉に詰まっとる…

し、顔反らすなんてほんま珍しいわ…


「ほなら顔反らす必要あらへんよな?」

「え…っと………」

「なんかあったようにしか見えへんのやけど?」

「いや、なんもないねんですけど…。最近謙也さんが妙に眩しいんすわ…」

「は…?」

「なんやキラキラ光っとって…眩しくて直視できひんて言うか…」


なんや…両想いやないかい…

心配して損したわ…


「さよか、まぁダブルスに支障でぇへんようにな?」

「気ぃつけます…」

「ん、ほなな。」

「はい…。」




二人の恋が発展するまで…

っちゅーか互いが自覚するまであとどれくらいやろな…。






.


お互い意識しちゃって、可愛いなもう!

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