メモ帳みたいなネタ帳

□君と星を見たいRPG(笑)
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『いつか、星をいっぱい見せたるからな!』



その約束は、幼い頃の、誰も知らない約束。
俺たちだけの、約束。
アンタはまだ、覚えとんのやろか……















「あっ、ケンヤさん……!」



「ヒカルッ!!」



突如、王宮を襲った謎の軍団。
さらわれたのは、その国唯一の高潔の王子。



一体、誰が何の目的で。
敵の幹部・コハルと名乗る者から送られてきた手紙を読み、ケンヤは隣国の宮殿へ向かう。



「ヒカルを……ヒカルを、返せや!」



「あらっ、遅かったやないの」



そこにヒカルの姿は無かった。
ヒカルはどこに行ったのか。
無事なのか、それとも――
嫌な想像が頭をよぎる中、ケンヤはコハルに向け剣を振るう。
だが剣はコハルに当たることはなく、従者・ユウジによる狙撃で弾き飛ばされた。



絶体絶命、万事休すか。
コハルは無慈悲にも、ユウジにケンヤを殺すよう命じる。
だが次の瞬間、ユウジの狙撃銃がコハルに向けて火を噴いた。
身軽に避けたコハルに向かって、ユウジは目に涙を溜めて叫ぶ。



「コハル、やっぱこんなんおかしいで!俺はもう、こんなん嫌や!」



ユウジの突然の裏切りに動揺を隠せないコハル、その隙にケンヤとユウジはなんとか宮殿から抜け出した。
そしてユウジは、ヒカルは【龍王の谷】へ連れて行かれたと告げる。
【龍王の谷】、それは古くからこの地を支える龍が住むと言われている場所だった……。



仲間となった二人は、【龍王の谷】へ向かう途中奇妙な噂話を耳にする。
なにやら、王宮の様子がおかしい、と。
不安になった二人は、すぐさま王宮に舞い戻る。
そこには、もぬけの空となった王宮と、一人の美少年。



「俺の名前は、クラ」



国の裏本部で完璧な人間として育てられたというクラ。
そして語られる、ヒカルがさらわれた理由。



「なっ、なんでヒカルが……!」



「理由は3つ。王子が高潔やから、龍がそれを望んだから、そして――ケンヤ、自分が龍の血を継ぐ者やから」



高潔の王子と、龍の血を継ぐ騎士。
知ることのなかった己の存在を知らされ、ケンヤは葛藤を繰り返す。
俺は……俺は一体、何なんや……?



クラを新たに仲間に迎え、三人は改めて【龍王の谷】を目指す。
断崖絶壁を越え、賊を切り捨て、ついに【龍王の谷】へ辿り着く。
だが、そこで待ち構えていたのはコハルだった!



「堪忍ねぇ、邪魔されたら困るんよ」



「ケンヤ、クラ、先に行くんや!きっとヒカルは、この奥に住んどる龍と居るはずや!」



ケンヤとクラは、ユウジを残してヒカルの元え急ぐ。
再び対峙する二人、何も変わらない、違うのは互いの立場だけ。



「コハル!俺らは、俺らはこんな事するために宮殿に勤めたんとちゃうやろ!?」



「うっさいわ、裏切り者に用はあらへん!」



「思い出せやコハル、俺らが何のために宮殿に仕えたのかを!思い出すんや、コハル!!」



ユウジの想いはコハルに届くのか?
コハルとユウジの過去とは、一体?







龍と対峙し、次々と倒れていく仲間たち。
やがてケンヤも攻撃に耐えきれず、膝をつく。



「ケンヤさん、もうやめてや!ええんや、俺一人の命で国が、ケンヤさんが救えるなら俺は――」



「俺が守りたいんは、国やない……!」



『なぁ、ケンヤさん』



『なんや?』



『ケンヤさん、大きくなったら騎士になるんやろ?
 ……俺のこと、守ってくれますか?』



『当たり前やん!』



ケンヤの正体とは?
3つ目の理由の、真の意味とは?
二人の約束は果たされるのか?



『俺は、ヒカルを守りたいから騎士になんねん!!』



「俺が守りたいんは、ヒカルただ一人や……!!」



ケンヤはヒカルを守れるのか!?
二人は約束を果たすことができるのか!?
龍を切り捨て、星が夜空に瞬いた時、全てが明かされる!!






















「……謙也さん」



「ん?」



「明かされへんのにこういうん書くのやめてくれません?」



「……すんませんっした」
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