季節&誕生日
□山本Happybirthday!
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なおもしつこく絡んでくる2人を無視しながら遠くを見てると見覚えのあるぴょこぴょこ動く頭を発見。
間違いなくツナだ。
ツナが俺のところに必死に走りながら来る。
それだけでさっきまでのムカつきが消えた。
ハァハァ息を切らして俺の前に来るツナに女たちには見せなかった笑顔を見せて挨拶をする。
「ハァ、ハァ・・ゴメンネ遅れちゃって!」
「良いってツナ!気にすんな」
二カッと笑えば隣にいた2人がほぅっと息を漏らす。
それで気づいたのかツナが女たちに声をかける。
「えと、お二人は山本の友達ですか?」
困ったように眉毛を下げるツナに俺は内心キュンキュンなりつつポーカーフェイスを装う。
一方の女たちは
「へー山本って言うんだ。ってかそれより君が山本君と待ち合わせしてた子?」
「悪いんだけどーあたしたちこれから山本君と良いとこにいくんだー。ってか逆ナン?」
あーいい加減堪忍袋の尾が切れそうなんだけどー
「え??逆ナン????う、うわぁー!山本凄いねー!」
俺を上目で見つめながらはにかむツナは目線を2人の女に向け
「俺ならこんな綺麗な人に声をかけられたらドキドキして心臓爆発しちゃうもん」
と神様もを虜にするような笑顔で殺し文句を言った。
当然、その2人の女も今まで自分たちが言ってたことを思い出し恥ずかしくなったのかそそくさ逃げてった。