捧げ物&頂き物

□珂威様へ相互記念品!!
1ページ/5ページ


朝、いつもの通り仲良し3人組で登校している・・・・がツナだけは異様に暗かった。

「ハァ・・・」

「ど、どうされたんですか十代目!ため息なんかつかれて!!!」

ふと漏らしたツナのため息に大きな反応を示す獄寺。
ツナをはさんだ向こう側にいる心の大きな山本もこれにはさすがに引き気味に笑う。

「あのさ」

ここで区切った後またもため息をつくと既に5月にも関わらず少し息が白かった。
そんな息をいやらしい目で見ている変態はほって置き、いったい何が彼をここまでにさせるのか・・・

「今日って、1、2時間目で体力テストがあるじゃん??」

この世の終わりと言った顔で発せられたのは予想外のもので2人の顔には驚きと安堵の感情のせいで結構笑える顔になっている。

「え、そ、それがどうかされたんですか??」

「あー・・・たぶん、いや絶対に2人には俺の気持ち理解できないだろうけど俺さ体力テスト嫌いなんだよね」

「え?なんでだ?楽しいだろ?勉強しなくて体動かせるんだから!」

さわやかアイドルも顔負けの必殺・山本スマイルにツナは少しイラっときた。
いつもはこの笑顔で救われるのだが今日は違う。
なぜならその理由は・・・

「そ、そりゃあ山本や獄寺君みたいに運動できてかっこよかったらいいけどさ、でもズルイヨ!!!俺は運動も勉強もダメなのにそんなスマイルで自慢なんてーーー!!!」

公共の場所でそんな大声をだしたら当然人々の視線は集まり、慌てて口を押さえてもとき既に遅し・・・
ツナは顔を真っ赤にして急いで学校へ向かった。
おかげで遅刻はしなくてすんだけど、先行き不安だよ・・・
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ