復活 長編(パロ
□〜ツナ君若返りの薬〜
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「ねぇ、リボーン。俺さ風邪気味なんだよね…何かいい薬無いかな?」
今回の事件はこのツナの一言で始まった。
モクモク湧き上がるけむり。
その中に囲まれるように存在する小さな見覚えのあるシルエット。
ツンツンとそこかしこに跳ね上がっている髪の毛。
と、ここまで言ったところで分かるだろう。
ご存知、皆様の心の中の嫁、沢田綱吉ことツッ君だ。
しかし、いつもと一緒なのは髪型だけだった。
体は3〜5歳の体に縮んでいる。
つまりのところツナは4才に戻ってしまったのだ。
これには少々説明が必要だろう。
冒頭の台詞から少し後。
ツナはリボーンから風邪に効くと言う、薬を受け取って飲んでいた。
しかし、それを飲んで物の数分、ツナの体を中心にありえないほどの煙が出てきて、この通り、というわけ。
「おっ、あの薬マジで効くんだな。ニッ、これは面白くなりそうだ。」
リボーンが危ない形相で独り言を呟くと、目の前にいるツナの手を引き、立ち上がらせる。
「…?君、だぁれぇ?」
指を口にくわえ、小首を傾げて同じぐらいの背丈のリボーンを見つめる。
その零れ落ちそうなツナの瞳にリボーンは若干、どきどきしながらも、外見だけは冷静に取り繕っていた。
「…俺はリボーン。お前の先生だ。」
「リボーンてんてー?」
「…あぁ、ぞくぞくする。」
あぁっ。リボーンさん!言っちゃだめです、その言葉!
と、今この部屋にはつっこみが出来る人がいないので、とりあえずこの私が突っ込んで見ました。
ちなみに、私が誰とか聞かないで。
「じょくじょく、ってなーに?」
何の汚れも無い純粋無垢なひとみでリボーンに質問するツナ。