季節&誕生日

□山本Happybirthday!
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山本目線

「ねぇ、山本!今日って山本の誕生日だよね?2人でどこか買い物に行かない?」

朝、いつものトレーニングから家に帰ってからスグにかかってきた電話に出ると俺の愛してやまないツナの声がした。

照れたような声はツナのはにかんだようなあの可愛い姿が簡単に予想できた。
やばいな、俺の息子さんが・・・・


あれ?それより今何かツナが重要なこと言わなかった????

「山本ー?聞いてる?2人で出かけようって言ったんだけど・・やっぱ他の友達と出かけたりする?」

「!!!!!い、いや!行く、行くぜ!全然暇だったしよ!」

ツナの言葉に何事も余裕な態度でクリアしていく俺なのに珍しく動揺してしまう自分。

でもツナと2人きり(ここ重要な)で出かける約束をして受話器を置く。



どーしよー!顔がにやけちまう!
あ、それよりツナと2人きりで出かけられるのに良い服がねぇ!
今から買いにいくしかねーな





自転車をぶっ飛ばしてなんとか手に入れた服。
ホントは新しいスパイクを買う予定だったんだけどツナのためなら痛くもかゆくもない。
それより問題なのが買った服だ。
結構おしゃれな店の店員に選んでもらったんだが、いつもTシャツに動きやすいズボンしかはかない俺だが今日はおしゃれな革ジャンにしましまのマフラー、綺麗なズボン。

初めてきるような服に若干のテレを感じつつも服に手を通す。

ツナどんな顔をすっかなー?










待ち合わせである並盛駅に11時、待ち合わせ予定だったんだけどつい張り切りすぎて10時30分に来てしまった。

取り合えず駅前にある大きな銅像に体重をかけてツナを待っていると2人組のいかにもギャルって感じの女に声をかけられた。
どうやら逆ナンってやつだな。
でも声をかけられるくらいだからまぁまぁ見た目はいけるのだろう。
それならツナがいつ来てもOKだな?

声をかけてきた女を適当にあしらいながら腕時計に目をやる。
お、もう時間なのナー?

「ねーお兄さん?私たちと買い物行こうよー?」

「いいでしょ?私たち結構もてるんだよー?」

「あーワリィナ?俺人がもうスグ来るから」

つーか自分でもてるとか言うモンなのかよ?
少しはツナの謙虚さを見習え。
むしろツナはもう少し自分の可愛さを自覚したほうがいいのな。

「えーでもーその人来てないじゃん」

「てか、その前にその待ち人って彼女とカー?」

「あんた相手が彼女だったらどうすんの?」

「私らより可愛かったらあきらめるー」

「ぎゃははは!スンげー自信家だしー」

あーまじむかつくのなー
お前らみたいな笑い方好きじゃないし。
ちょっとはツナの笑い方見てみろってんの。
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