魔法使い先生のネギ
□天の星に願いを〜Version木乃香
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「あ〜、もう来とったん?」
ふと後ろを振り向いた
「まぁ、早めに来てりゃ都合いいしな」
「そんな待ってなくてもよかったのにな」
「待つのもまた、仕事の一つだ」
「そんなかっこよく言うても体に悪いことしとったらあかんで」
「いや、どこが・・・」
「待つって行為が毒って聞いたことあらへん?」
いや、正直聞いたことないと少年は少女に告げた
だが・・・
「そんなこと言うてもあかんよ」
「・・・やけに機嫌がいいな」
「だって今日は七夕でゆう兄と一緒に天の川見られるんやもん、嬉しいに決まってるやろ」
少女は"ゆう兄"と呼ばれた少年に抱き着いた
「はぁ・・・やっぱり木乃香には勝てねぇな、こんな意味じゃ」
そう呟いた、でも悪くないと思える日だ
END...
→あとがき