長編コラボ作品
□第7.5章:ある過去の日の事
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「詠春・・・えらく懐かれたな」
まだ名のない少年は紅き翼の中で一番詠春に懐いていた
「生真面目だからか」
「ラカンさん、それ関係ないと思います」
「なんか種でもあんじゃねぇの?」
「少なくとも連れ帰ってきただけだ、鳥頭」
「・・・鳥頭」
ナギを指さし、何食わぬ顔で詠春の発言を繰り返した
「・・・」
「よせ、ナギ。到底理解した発言とは思えない」
「流石は鳥頭だ・・・ガキの発言に振り回されてやがる」
「ガキ・・・鳥頭・・・」
変なボキャブラリーが増えていって先が思いやられる状況になっていた