瑠璃色のダイヤモンド

□第四話 繋がる言葉、交差する思い
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それから40分…

鱈の竜田揚げに野菜のあんかけのかかった魚料理と、肉団子と大根の煮物が出来上がった。
奈央は、ごはんをよそって、納豆も用意した。
瑠花がご飯ができましたと報告すれば家族がもんな集まった。
祖父・祖母・父・母、そして奈央と瑠花の6人で食卓を囲む。

「なんでこんなに家庭料理が上手なのかしら?」
奈央の口から、ぽっと出た疑問に答えた。
「暇だから勉強してたんですよ。お客さんもきてくれますし。」
「お客さんって‥怜さん?」
「ええ。意外かもしれませんが人1倍、おいしそうに食べてくださるんですよ。だから嬉しくて…」
「そうなのね…やっぱり誰か作ってくれたものを喜んで食べてくれる人がいるからなのね…」
大して重要な会話のない食卓での食事を済ませ、奈央は自室へと戻っていった。
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