瑠璃色のダイヤモンド

□第二話 ここに来た理由
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「せっかくだし、瑠花もゆっくりしていけば?来てすぐ帰るんじゃあれだし、まだ時間なってないし!続き続きー!」
「そうだったわ…」
と、盛り上がる女子をちらりと見やって、口を開いた。
「いや…それはやめといたほうがいいだろ。」
「なんでよー!向こうで何かあったかとか聞きたいじゃん!盛り上がりたいじゃん!!」
と文句をいう友華と、寂しげな顔奈央の事を、少々心が痛くなるものの、怜は瑠花の肩を軽く手を置くように叩いた。
叩かれた方は、目を見開き、ぱちくりとした。
「まずは男だけで話したいことがある。お前達は絶対にリビングにいろ。…盗み聞きしようとしても瑠花の波導でわかるからな。」
「はぁーい…あ、瑠花の分のコップ!氷も入れて…はい!」
と、手際よく友華が用意して怜に持たせた。
「すまないな。‥行くぞ。」
「あっ、はい!!」
と、2階の部屋へ行く2つの背中を見送り、「うわー!何なのか気になるわぁ!!」
という友華の大きな声が聞こえた。
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