゚+短編集+゚

□バディの誕生日
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『おい』
「名前くらい呼べ。」
『漫画のお前が誕生日らしいな。ネットで賑わってるぞ。』
「そうだな、これは…シンプルに有り難いことだ。」
『…おめでとう。』
視線は横にそれているものの、その口からは誕生日を祝う言葉が出てきて…と言っても、テレパシーなので出るのは口からではない気がするが。
「これは驚いたな、お前から誕生日を祝う言葉が出てくるとは。」
『自分が産まれた祝いなどしてもらえる立場にないからわからないが、人間は祝うべき日なんだろう?』
「そのとおりだ、ミュウツー。有難う」
『別に…常識と書かれていたから伝えたまでだ。プレゼントは用意していないからな。』
「そうか……こう、暫く経つと思うものだな。」
『何をだ?』
「世間では私とお前がバディだと言うのだが、そういう雰囲気というのも。」
『私は納得してないぞ。』
「何故だ。」
『バディというのは、雰囲気的に‥共に苦難を乗り越え、強い絆で結ばれて、より強くなるものだろう。お前と私は強い者同士、やむなく手を組んだ…だからバディとは違うだろう?』
「どこでそんな情報を仕入れたのか…まぁ、そうか、言われると確かに一理ある。では…相棒?」
『仕立てのいいスーツでそれを言うと意味が変わる気がするぞ?』
「私は‥正義なんて言葉は、この世で一番嫌いですがね。」
『オイ、口調。』
「私としたことが。」
『ちょっと…アル○ァインダス○リーズのMA-1仕入れてくるから待っていろ。』

☆☆☆☆☆

小ネタでした。
サカキ様、誕生日おめでとうございます。
2022/08/01 ぴすた



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