金色のオトシモノ

□第2話
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『なん・・・だと?ふざけるな!友華は・・・私の、たっ、大切な・・恋人だ!』
「相手がどう思ってるのかなんてわからないさ。それに君たちは・・・まぁいい。後にわかるだろう。」
と、言うと、すっくと立ち上がり、レイの方を見、何か企むようにに笑った。
そして、アカリに「オレはこんなヤツと一緒は嫌だからボールに戻してくれ。」と、告げ、自分だけボールに戻り、部屋には2人と6匹が残った。
「・・・レイ、心配しなくても、私はレイの事・・」
微妙な、重い空気が部屋全体に漂っていた。

この場に、このセリフは余計に重くするだけだと気付き、いつもの友華らしく振る舞う。
「まったく、失礼!いきなり何するんだか!私にはレイだけだもんっ!」
レイの表情が少しだけ柔らかくなる。
クスっと笑うような・・・。
すると、それは部屋のみんなにも伝わり、少しずつ明るさを取り戻していった。
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