極彩色のサガシモノ

□第6話 ー牙ー
1ページ/9ページ

人生の、何かの、始まりの朝。
清算はされないけれど、背負っていた十字架が、身体が軽くなった気がする。少し、清々しい。

私は、布団の布の擦れる音で目覚めた。で、あるからして、ミュウツーとほとんど同時に目覚めた。
「おはよっ、なんか、顔が近くて照れるぅー。」
ミュウツーは長いため息をつき、
『・・おはよ』
と、投げ捨てるように呟いた・・いや、テレパシーではあるが。
もう、口は隠さない事にしたらしい。

それは、有りのままを見せてくれてる訳で、ちょっと距離が埋まった感じ、なのだろうか・・・
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ