小説
□5・合宿
2ページ/10ページ
裁縫は嫌いじゃない。
自分の洋服を、アレンジしてたから。
料理よか、ずっと好きだ。
はぁ、
どーしよ。
こんな下らない事を相談出来るのは、佐藤位だった。
……
「…ちょー可愛い。はるか。」
イラっ。
「…ちっ、話して損した。」
舌打ちをする。
「えー、もっと聞かせてくれよ!」
意外と食らいついてくる。
そして、
「つーか、持って行くか代用するかじゃね?」
代用…。
「代用かぁ〜。」
何を抱き締めよう?
「…ぬいぐるみ抱いてる姿、見たいなぁ。俺が持って行こうか?」
と、申し出る。
本気か?
佐藤は同じ部活です。
「却下。代用を採用します。」
「ちぇっ。」
本当に残念そうだった。
****
今日から強化合宿だ。
きついったらない!
それよか、この宿舎は幽霊が出ると有名な学校の宿舎だった。
ラッキーな事に、幽霊は産まれてこの方視たことがない。
部屋は二段ベッドが置いてあるだけ。
そして、棚と窓。
シンプル過ぎる部屋。
初めて来た時は、独房かと思った。
こんな部屋が三階建ての宿舎を占める。
先生達の話しでは、特に一階がヤバいらしい。
霊に敏感な生徒は塩を持ってきていた。