小説
□手紙 (後編)
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日曜日、朝一番で学校へ行く事に決めた俺。
ん〜…、佐藤に日曜日会えない事を何て言い訳しようかなぁ?
あ〜
別に、会う約束なんてしてないんだぜ。
でも、付き合い出してから何となく会う流れになっていたので、一応伝えるだけ。
「あ、明日さ両親が告別式に出るんだ。それで、俺が弟のお守りしなくちゃいけないんだよ。」
ん〜…、どうかな?微妙?
***
まだ、一番下の弟は二歳なのだ。
やって来て間もない弟。
夜泣きのひどい弟。
お母さん、お母さんと、泣き叫ぶ。
こんなに小さな子供に、トラウマを作る産みの親。
…
子供は親を選べない
俺の母親が夜居るときはまだ良い。
だが、夜勤に出かけた時は最悪だ。
俺に添い寝をしてくれ。と、頼んで出掛ける。
アホかーーー(°□°;)
父親は、あまり家に帰ってこない。
…俺は弟と寄り添う様に眠る。
***
佐藤は弟が幼いのを知っている。
そして、何よりも…
「お、そうなんだ!子供って可愛いよなぁ〜。わかった、わかった!」
俺に、逆らえない事を知っていた。
狡くてゴメンな。