小説

□手紙 (後編)
1ページ/8ページ

日曜日、朝一番で学校へ行く事に決めた俺。

ん〜…、佐藤に日曜日会えない事を何て言い訳しようかなぁ?



あ〜
別に、会う約束なんてしてないんだぜ。

でも、付き合い出してから何となく会う流れになっていたので、一応伝えるだけ。

「あ、明日さ両親が告別式に出るんだ。それで、俺が弟のお守りしなくちゃいけないんだよ。」

ん〜…、どうかな?微妙?


***

まだ、一番下の弟は二歳なのだ。

やって来て間もない弟。

夜泣きのひどい弟。
お母さん、お母さんと、泣き叫ぶ。

こんなに小さな子供に、トラウマを作る産みの親。


子供は親を選べない



俺の母親が夜居るときはまだ良い。
だが、夜勤に出かけた時は最悪だ。

俺に添い寝をしてくれ。と、頼んで出掛ける。



アホかーーー(°□°;)



父親は、あまり家に帰ってこない。



…俺は弟と寄り添う様に眠る。

***

佐藤は弟が幼いのを知っている。

そして、何よりも…

「お、そうなんだ!子供って可愛いよなぁ〜。わかった、わかった!」


俺に、逆らえない事を知っていた。


狡くてゴメンな。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ