林檎班

□虚言症
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しかし何故にこんなにも
眼が乾く気がするのかしらね
黄色の手一杯に広げられた
地図には何も無い
そして何故に雨や人波にも
傷付くのかしらね
魚の目をしているクラスメイトが
敵では 決して無い

線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫
いま君の為に歌うことだって出来る
あたしは何時もボロボロで生きる

例えば少女があたしを憎む
様なことがあっても
擦れた瞳の行く先を
探り当てる気など 丸で無い

徒(いたずら)に疑ってみたりしないで大丈夫
いま君が独りで生きてるなんて云えるの
君は常にギリギリで生きる
あたしは何時も 君を想ってるのに

髪の毛を誘う風を
何ともすんなりと受け入れる
眩しい日に身を委せることこそ
悪いこととは云わない

無理矢理に繕ってみたりしないで大丈夫
いま君の為に歌うことだって出来る
あたしは何時もボロボロで生きる


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