〜†君がいた夏†〜

□秋の空
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『い〜ち!に〜い!

い〜ち!に〜い!』




悠太はマラソン大会へ向け
走り込みをする前の
準備体操を始めていた





『勉強ができなくったって
マラソン大会は
誰にも負けないんだいっ!』





とは言ったものの



悠太は勉強も できなければ



走ることもさっぱりできなかった





『走って走って走りまくるんだぁ〜〜!!!!!』





ダダダダダダ!!!!!




『はぁ〜はぁ〜はぁ〜


もうダメぇ〜...』





.....





『なんて言ってられるかぁ〜〜〜!!!!!!!

オイラは やるんだぁぁ〜〜!!!!!!


オイラをさんざんバカにしてた奴らを、ギャフンと
言わせてやるんだい!!!』





学校が終わってから
悠太は ひとり


家の周りを
暗くなるまで走り続けた





なんども なんども



長く走ることのできない
自分に挫折を覚え

悔し涙をながしながらも




涙をぬぐい



必死で頑張り続けた






『オイラの足に力をくれ〜〜!!!!』
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