〜†君がいた夏†〜

□謎の声
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―深い眠りの中―





「悠太くん」





「悠太くん」






オイラを呼んでるのは
誰だ?



オイラ 天国に行っちまったのか?





「悠太くん
あなたは生きているわ

ねぇ悠太くん
わたしの声 聞こえる?」






うん、聞こえる。


きみはいったい誰?

オイラを迎えにきたのか?






「わたしの名前は 羽琉。

あなたを 天国へ迎えに
訪れたわけではないの」





ハル...


ねぇ ハル、どうして
君は姿を現してくれないんだ??





「悠太くん、あなたは
わたしを 見ているはずよ?
麦わら帽子に 白のワンピース、心辺りはないかしら」





えっ!!ハルが!?

オイラの夢や電車から見えた
あの女の子が ハルだったのか!?





「びっくり させて
ごめんなさい、

ずっと 悠太くんと
お話したかったけれど
中々 できなくて...」





ねぇ ハル、きみは
オバケなんかじゃないよね?




「オバケではないと言えば
ウソになるかもしれない
けれど、」

でも わたしの体は
まだ生きているわ」
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