〜†君がいた夏†〜

□危機
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―公園―

午前8時45分



悠太とアキラは
一足早く 公園へ
到着していた



『おはよう♪アキラ』


『悠太おはよう。

オレら早く来すぎたみたいだね
あとは 慎吾が来るのを待つだけだね』



『まぁ、てきとーに話でもしてれば時間になるよ』


『そうだな』




悠太は 公園の水道で
顔を洗いながら
アキラにたずねた



『なぁ アキラ』

『ん?』


『アキラは不思議な夢って
見たことあるか?』



『不思議な夢?
たとえば、どんな夢?』



『なんてゆーか...

実はさぁ オイラ...』



悠太は夢と現実に起きたことをアキラに説明した




『えっ女の子の夢!?

悠太、お前
いつから恋心いだいてたんだぁ?』


ひそかに 冷やかすアキラ





『ちがうし!オイラは
まじめに言ってんのにッ』


悠太は水道の蛇口を キュっと閉めた




『ごめんごめん
冗談だよ

でも 夢で見た
その女の子を 実際に
見たわけだろ?』




『うん まぁね

お化けにしては
恐怖感とか、そんな感じしなかったし

むしろ、昔どこかで逢ったような
そんな懐かしさが残ってるんだ』




『そっかぁ....

それって、きっと
運命なのかもしれないな』


『運命?』



『そう、運命。

悠太と その子が
出会う運命』




『えっ!でも
オイラ、顔も見たことないし
声を聞いたことも
名前も知らないのに?』




『だから“運命”なんだよ』




運命か.....





『いつか、ちゃんと
その子に逢えるといいな』



『うん』





そんな話をしている間に
時間は過ぎ


遠くから 走ってくる
慎吾の姿が見えた




『遅くなって
ごめんね!

悠太くん、アキラくん
おはよぅ♪』
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