〜†君がいた夏†〜

□誕生日
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『いただきまぁ〜す!!』



ガツガツガツガツっ!!!



勢いよく頬張る悠太




『そんなに急がなくったって 誰も横取りなんて
しないから

もっとゆっくり食べたらどうだい』




『べつに。ほっといてくれよ』



あれもこれもと

次から次へと口に放り込み

テーブルに並べられた
料理は みるみる内に
減っていった




『一体、どうしたんだい?

料理が口に合わなかったのかい?』




心配そうに 見つめる
母ちゃん




『そんなんじゃねぇよ
料理は めちゃくちゃ
うまいよ』




『じゃぁ..学校で何かあったのかい?』





バン!!!!



悠太は 箸を雑に置いた




『もう!!!うるさいなぁ!!!

オイラのことなんて
ほっといてくれよ!!!』




口の中に溜めこまれた
料理が 勢いよく飛び出した



『母ちゃんは
“また 子供がおかしなことをしだした”とか思ってんだろ!!?

本気でオイラの気持ち
考えてくれたことなんて
あるのかよ!!!!』




悠太は もう自分では
感情を抑えることが
てきなかった
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