詩の実
□一人のあなたへ
1ページ/1ページ
*夜泉さんへ贈る詩*
幾きたる世界に
心閉ざされし戦士の
深く深くに刻み込まれた
一つ一つの記憶と
傷の結晶を胸に抱き
やがては自分自身の心さえも押し殺し
表世界は明るくけれども
裏世界は冷たく暗い
誰をも傷付けぬようにと
思えども、心の悲鳴は
文面を通じて
解き放たれる
光を求めようとする
素直なあなたの心は
とても純粋で
病に犯されども
現実と懸命に立ち向かい
削りに削られ
ボロボロになったかのように思える その魂は
真の姿の"宝石"のように
輝いていた。