「キスって楽しいのかな?」


ふと、そんな事を由紀は呟いた。


「さぁ、恋人同士には楽しいんじゃないの?」


だって唇と唇が重なるだけなんだし、手と手を繋ぐのと一緒じゃないのかな?


「ねぇ、一回だけやってみない?」

「女の子同士で?」

「うん。」


女の子同士でキスしていいのかな?
でも男の人とやるよりはいいかも。


「じゃあ一回だけね。」

「うん。」


そう言うと由紀はゆっくりと顔近付けてくる。
私はなんだか恥ずかしくなって目をつむってしまう。

ちょんと唇が重なった。
由紀の唇は柔らかくてふわふわしてた。


唇が離れると私は目を開けた。



「どうだった?」


由紀がそう問いかけてくる。


「なんかっ…ドキドキしたかも///。」


平気だって思ったけど心臓が落ち着かなかった。


「私もね、ドキドキしたよ。
でもさ、もう一回してみたいって思わない?」


確かにそれはちょっと思ったかも。


「またしてくれる?」

由紀の問いに私はコクンと頷いた。

END


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