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□9章 誘拐事件
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【アヤナミside】
今日は私が休めと言ったから朝から、ミナが居ない…。
こんなことは、偶にあるが今日は何故か嫌な予感がする…。
何もなければ良いのだが…。
会議が終わり、残りは午後からの会合のみとなり私は執務室へ戻った。
すると、ヒュウガが何故か慌ていた…。
「…何をそんなに慌てている…」
「あ、アヤたんっ!これ見て!」
慌てて見せに来た物には頬に痣が出来、口から血を流しているミナだった。
「…どういうことだ…?」
「アヤたんが会議中に手紙が来て…ロールって男から『ルリアル一族の復興を約束しないと貴様の女を殺す』って内容でミナたんの写真が入って来たのっ!」
悪い予想が的中してしまった…私が助けに行かねばならぬがこの顔…ミナ、覚悟しているのだな…私が来ないと言うことを…。