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□10章 過保護〜想うからこそ〜
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『…ねぇ、書類置きに行くくらい…一人で大丈夫なんだけど…』
「ならぬ。不本意だがヒュウガを連れていけ。役に立つ」
『…アヤ…』
ミナは仕方なしに溜息をつけば、既に立って待っているヒュウガを見合図をして廊下に出て行った2人。
『…私の不注意であぁなったのに…なんでアヤはああなんですか?ヒュウガさん』
「んー…心配してるんじゃない?ミナたんを」
『…心配してるのは私ですか?それとも…過去の私でしょうか…』
「あー…ミナたんまさか…自分が死んでミフィリナの魂を維持させてたら…とか考えてる?」
『そのまさかです。そうなれば、アヤだって幸せだった筈ですし。』
再び溜息をついて提出先の部署へ足を運ぶミナ。
そしてつけば、話し掛けられた。
それは同期の学友だった。