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□9章 誘拐事件
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皆さんこんにちは。
アヤナミ参謀長官付きのベグライター事、恋人のミナです。
今日は、アヤに休めと言われ休み買い物に来たんですが、大変な事になりました。
『……っ…』
「…気付いたか?」
『貴方…誰です?こんなことされる覚え…私にはないんですけど…』
“こんなこと”とは後ろ手に縄で手首を縛られている状態で、最も私には覚えは一つもない。
「なくて当たり前だ。あるのは、アヤナミという成り上がり貴族にだ。」
『…つまり…当てつけと人質…って奴ですか?私』
「流石、アヤナミの女だな。理解が早くて助かる」
『…アヤは…来ないわよ。今日は私に構ってる暇はないもの。殺したければ殺すといい』
自分で言うのも何だけど、虚しい…。
だけど、今日は会議や会合と言う予定が入っているのが事実…。
今回ばかりは、油断していた私が不甲斐無い…アヤには悪いけど、これで死んだらごめんなさい…。